「umeさんの軽井沢物語」のなかに、疎開した軽井沢・千ヶ滝で、開墾して畑を作っていく話があります。
~~春になると、「千ヶ滝桜」といわれている、小梨(ズミ)の白い花が一面に山を飾る。
あまり大きくない木なので、毎日少しずつ切り倒して、根を掘り起こして面積をひろげた。
そこにまず、大根の種を蒔いた。
[umeさんの軽井沢物語]の中に、出てくる小梨です。
(記憶の中に、畑の外に積み上げられていた木の根の映像がありますが、あれだったのだ!)
小梨の実は、小さな小鳥サイズのさくらんぼうのような実がたくさんつきますが、それだけではおいしくなく、
霜に何度か遇うと甘みが増すので、甘いものに飢えていた欠食児童も木に登っては、小鳥たちの上前を
さかんにはねたものです。
いまは、見向きもされず小鳥たちのものに戻ったのでしょう。けれど、もう小梨の木が生える自然がなくなっ
ているのは時代の趨勢でしょう。
ウィキペディアより
樹皮は染料につかわれるというヅミ。蕾は赤く、咲くと真っ白な花は樹幹を覆って美しかった。
バラ科の証明のように、幹には棘に似た物はあったが、あの花にもう一度出合いたい。
小梨平まで行かなくては無理だろうか。