久しぶりに行った病院で会計を待っていると、前列の年配の女性が、看護師さんにしきりに話している。
薬局に行き 処方箋を出そうとしたが見つからない。どこを探してもないので戻ってきたと。
途中で落としてしまったらしい。
「先生に聞いてみますからね、お待ちくださいね」
看護師は、体を低くし膝をつくようにして話していた。
看護師が離れてからも、女性はなおもリュックの口を広げて調べている。
「これは、スーパーの〇〇だし・・・」と次々に書類を確認。
「今ね、看護師さんが聞きに行ってくださっていますからね、だいじょうぶですよ」
近くの女性がなだめ、対応する。
「98にもなるとねえ、忘れっぽくなってしまって、だめですよ」
彼女は軽く笑った。
（えーっ、98歳？）しゃんとしていて、とてもそうは見えなかった！
結局、処方箋は発行されていなくて、看護師さんがお詫をしつつ、説明をしている。
すべてが整って女性は、薬局へと向かっていく。
上背があり、姿勢もいい。杖は持つものの、しっかりとさわやかな歩み。
９８歳になってひとりで、歩いて病院へ来られるなんて、すばらしいことですね。
どうか、これからもお元気で〜〜♪
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待合室で
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